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2024/05/19 08:58 |
【しょくじのじかん】
庭捏造シリーズ、イメージは固まっているのになかなか納得のいく文章にできず七転八倒中。
ということで息抜きに何か別のものを書いてみようと思ってみたわけですが。

19時からさっきまでガリガリ書いて、よく見直しもしてませんが投下します。
本当はこんな時間まで起きてちゃ明日ものすごく辛くなるんですが、どうしても明日に持ち越したくなかったので書ききりました。

注意!庭時代捏造!ココ16歳くらいです!
注意!モブ×ココです!
注意!性的描写を含みます!
注意!いいこと何にもありません!ココが酷い目に遭うだけ!

幸せなトリココが書きたいのに正反対のものしか書けないってどういうことなの。
ほんと誰得\(^O^)/






 研究棟の食堂の奥には、特別な個室がある。来客用の、いわゆるVIPルームのようなものだ。
 白いテーブルクロスの上に並べられた銀のカトラリーに照明の光が反射している。持ち手部分の細やかな装飾から、ひと目で値の張るものだとわかる。
 中央に置かれた、淡いグリーンのラインで縁取られた1枚の皿。その上で湯気を立てるのは仔牛のフィレステーキ。焼き加減は肉の芯までしっかりと火を通したウェルダン。添え物はクレソン、キャロットグラッセ、それからグリルポテト。どれもステーキを引き立てる定番の付け合わせだ。
 男はステーキを口に運ぶ。くちゃくちゃと汚い音を立てて肉を咀嚼している。せっかくのステーキが台無しだ。仔牛だってこんな男に食べられると分かっていたら即座に牧場から逃げ出していただろう。それほどにこの男の食べ方は品がない。
 大体なぜウェルダンなのか。せっかく柔らかく臭みの少ない仔牛の肉が靴底のゴムのように硬く焼き縮んでしまっている。この場合ミディアムレアの方がより素材の良さを引き出せるというのに。加えてこの男は野菜嫌いときている。毎回決して手をつけないにもかかわらず、見栄えがよくなるからという理由だけで必ず用意させる。食べる気がないのなら作らせるべきではない。料理を作った人にも、野菜を育てた人にも失礼な行為だ。
 食器の扱い方もひどい。食器とカトラリーが触れ合う音が止まない。テーブルマナーという言葉を知っているのか。身の丈に合わないことはするものではないといういい例だ。
 男は肉を咀嚼している。うまそうに肉を頬張っている。ボクは直接その様子を見ているわけではない。ただ、ほかに見るものがないから視ているにすぎない。
「そんなに美味いか?」
 男は肉を口に入れたまま紙巻き煙草に火をつけた。煙の臭いが部屋に広がった。
 ボクは答えない。答える必要などないし、答えようにも「不味い」と本音を言うわけにもいかない。男はボクの沈黙を都合のいいように解釈したようだった。
「口いっぱいに頬張っていては答えられないか。かわいい奴だ」
 脂肪を無駄に蓄えた太腿をすり寄せてくる。ぶよぶよとして気持ちが悪い。まだらに生えた毛が頬に刺さるのも不快だ。首を振って払いのけようとしたが逆にしっかりと頭を挟まれてしまった。鼻が濃い陰毛の中に埋まって息がしづらい。吸い込んだ空気は耐えがたい臭いだった。仕方なく咥えた一物の隙間から口だけで呼吸する。口の脇から飲み込めない唾液が溢れ、顎から首を伝って胸、腹まで流れていく。両手が拘束されてさえいなければすぐに拭えるのに。
 テーブルの下でボクに股間を舐めさせながら、男は食事を続けている。
「そっちの具合はどうだ」
「まだまだですな。なに、いつもの通りすぐにほぐれますよ」
 ボクの後ろからもう一人の男の声がする。こいつが何をしているかなんて視たくもない。ごつごつとした枯れ枝のような指が尻を撫で回し、無遠慮にボクの性器を揉んでいる。下腹部に与えられるおぞましい感触を意識しないように心がけた。
 男はステーキを食べ終えた。皿が下げられ、食後のデザートとコーヒーが運ばれてくる。今日はフォンダンショコラか。八分立ての生クリームが皿の半分以上を埋め尽くしていた。コーヒーに入れる角砂糖の数は3つ。ミルクはたっぷり。意図的に脂肪を蓄積しようとしているとしか思えない。
 デザートを前にして、頭の拘束がようやく緩んだ。これでやっとまともに呼吸ができる。鈴口を執拗に舐めてやりながら、鼻を膨らませて胸いっぱいに息を吸い込んだ。
 雁首にひっかかるように唇をすぼめて頭を前後に動かす。男の息が少し荒くなってきた。背後から下卑た笑い声が聞こえる。
「夢中でしゃぶりついておりますよ。まったく淫乱な坊やだ」
 何とでも言えばいい。ボクはさっさと終わらせたいんだ。舌を裏筋に押し当てて強めに啜り上げながら出し入れを繰り返す。
 男は時折気色の悪い溜息を漏らしながらフォンダンショコラを口に運んでいた。流れ出たチョコレートソースをうまく掬えずフォークの歯の間からダラダラとこぼしていたが、とうとう面倒になったのかフォークを置いて直接指で掬って舐め始めた。手も口元もチョコレートにまみれて、醜い顔が一層汚らしくなっていく。
「ああ、上手いぞ……そうだ。もっと舌を使うんだ……」
 男はついに食べるのをやめた。テーブルが取り払われ、ボクの体が光の下にさらされる。何ひとつ身に付けることを許されず、両手を縄で縛られたボクは、ズボンを下ろした男の股ぐらに四つん這いで顔を突っ込んでせっせと勃起した一物を舐め回している。後ろからはもう一人の男に性器を扱かれ、尻穴をほじくられている。
 毒の生成を抑える薬を投与して、筋弛緩剤を投与して、こいつらはボクの体を慰み者にしているのだ。変態野郎どもが。反吐が出る。
 ぐりぐりと尻穴に指が押し込まれる。痛みに思わず呻いた。
「ふむ、今日はあまりスムーズにいきませんな。潤滑剤が要りましょう」
「それならちょうどいいものがある」
 男が後ろの男に目で合図を送った。嫌な予感がした。
「ははは、これはいい。さあ坊や、下の口から存分に味わうんだ」
「んあっ!? あっ……ふああっ!!」
 ぬるりとした感触と共に、指が一気に奥まで侵入してきた。指が出し入れされるたびにもったりとした何かがボクの体内で温められて、さらさらと太腿の間を流れ落ちる。
 ふいに前髪を掴まれて、顎が男の股間から引き剥がされた。訝しんで男を見上げると、でっぷりと太った醜い男が口元にチョコレートを付けたままニタリと笑っていた。目の前に差し出された指には、デザートのフォンダンショコラに添えられていた生クリームがべっとりと付いている。男はボクに見せつけるように、自分の股間に生クリームを塗りたくった。
「一生懸命上手に舐めたからな。こっちの口にも甘くて美味しいご褒美だ」
 嫌な予感は当たっていた。全身に鳥肌が立った。
 正気なのか。食べ物を何だと思っているんだ。こんなの食べ物を冒涜する行為だ。IGOの中枢にいる人間がすることじゃない。顔を背けたかったが、前髪を掴まれていては思うように首が動かせなかった。
「どうした? 遠慮しなくていいぞ」
 頬に生クリームまみれの一物が押し付けられた。こんなものを口に入れられるわけがないだろう。気持ち悪くて吐きそうだ。後ろでは尻穴に差し込む指が2本、3本と増やされている。耳障りな水音が部屋に響く。
 ぐっと唇を閉じて無言のまま抵抗を続けていると、男はふうと芝居がかった溜息をついた。
「そうか……。ご褒美が気に入ってもらえなくて残念だ。他の子だったら君と違って喜んでくれるかもなあ」
 他の子。その言葉にボクの体がぎくりと強張ったのを男は見逃さなかった。
「君が協力してくれないのなら仕方ない。まあこちらとしても安価な市販薬で言いなりになってくれる子の方が扱いやすくはあるんだがな。そう、たとえば……」
 男の口が誰かの名前を発する前に、ボクは目の前の一物にしゃぶりついた。込み上げる吐き気を必死に押し留めて丁寧にクリームを舐め取る。竿から口を離し、下の袋も皺の隅々まで舌でなぞる。男は口の端を吊り上げて満足そうに笑った。
「いい子だ。次に何をすればいいかも、ちゃんと分かっているだろう?」
 尻穴から指が引き抜かれた。ボクは体を反転させ、男に向かって高く尻を突き上げた。目の前では痩せぎすの銀縁眼鏡の男がベルトを緩めてズボンを下ろしている。
「ボ……ボクの……」
 変態。下衆野郎。
「ボクの、はしたないケツまんこに……」
 薬で完璧に毒を抑えたつもりだろうが、口の中だけは薬が効かないんだよ。
「たくさん、たくさんおチンポをください……」
 遅効性の毒だ。すぐには死なない。ただし死ぬ時は体中を蛆虫が這いずり回るような幻覚を見ながら長く苦しむことになる。お前らにはふさわしい最期だと思わないか?
 ……でも。
「他の子なんか、見ないで」
 あいつらに何かしてみろ。その場で目玉を潰して生きながら内臓を溶かしてやる。
「ボクだけを、太いおチンポでいっぱいぐちゅぐちゅしてください……!!」
 こんな思いをするのは、ボクだけでいい。
 
 
 
「わあー! ふわふわのクマさんだー! ココありがとーだし!」
「大事にしてあげてね」
「うん!」
 クリーム色のクマのぬいぐるみをしっかりと抱き締めて、リンちゃんはにっこりと笑った。
 最近リンちゃんはクマが大のお気に入りらしい。確かにパジャマ、コップ、ハンカチなど何でもクマが付いている。何度もぬいぐるみに頬ずりしたリンちゃんは、「リボンつけてあげるしー」と嬉しそうに部屋へと駆けて行った。その背中を見送るサニーは少し不満げだ。
「前はリンに甘すぎ。あいつも少しは我慢ってもんを覚えなきゃワガママがエスカレートするっての」
「そんなことないよ。それに、お前たちの分もあるんだ」
「は? クマなんかいらねーし」
「違うよ」
 紙袋を1つ、サニーに渡してやる。
「はい、前欲しいって言ってたヘアトリートメント。これで合ってたか?」
「マジで!? そうそうコレ! タオルドライの後に使うとスーパーサラサラで超つくしくなるって有名なんだぜ!」
 さっきまでの拗ねた顔はどこへやら。目をきらきらと輝かせて使用法の説明書きを読み始めた。
「なあココ! オレには何かないのか? 食い物とか食い物とか食い物とか!!」
 全部食べ物かいトリコ。
「しまったなあ。たまには違うものがいいかと思ったんだけど……」
 食べ物ではないと聞いてトリコは明らかにがっかりしてしまった。いらないと言われるかもしれないけれど、一応見せてみる。
「へえ、スニーカーか。ココにしては珍しくダサくねーデザインだな」
「珍しく、は余計だ。ごめんねトリコ、次からは食べ物にするよ」
 トリコはぶんぶんと首を横に振った。
「すげえかっこいい! 欲しかったんだよこんな靴! サンキューココ!」
 さっそく履いて見せてくれた。よかった、サイズも合ってたみたいだ。よほど気に入ったようで、飛んだり跳ねたりバタバタと忙しい。
 さて、残る紙袋は1つ。
「ゼブラの分もあるんだけど……どこ行っちゃったのかな」
「いねえもんは仕方ないだろ。食い物だったらオレにくれよ!」
「1人だけ2個とかずりーし!」
 ぎゃんぎゃんと喧嘩を始めたサニーとトリコをどうにか引き離そうと四苦八苦していると、部屋の電話が鳴った。2人を黙らせて受話器を耳に当てる。
「もしもし」
――しょくじのじかんだ。いつもの部屋で待っている。
「……わかりました。これから向かいます」
 受話器を置くと、後ろで聞き耳を立てていたトリコが裾を引っ張った。
「また実験か?」
 不安な顔でボクを見上げるのはサニーも一緒だ。
「いつもと同じだよ。薬を打って、ベッドで横になって、心電図や血圧を測るだけ。ちょっとしんどいけど、終わったらこうして好きなものを買ってもらえるから、ボクとしては結構楽しみでもあるんだよ」
 嘘を吐いた。
 大丈夫。ボクはうまく笑えている。
 
 中庭を歩いていると、植木の脇に見慣れた人影があった。
「……」
 ゼブラは何も言わない。ボクも笑わない。
「……クッキー、いるか?」
「いらねえよ」
「そう言うと思った」
 ボクの手から紙袋をひったくると、ゼブラはぐしゃりと踏み潰した。紙袋が見る間に裂けて、踏みつけられるたびに中からクッキーの粉が飛び出して辺りに散らばる。ボクはただぼんやりと一部始終を眺めていた。
 元が何だったのか分からない状態になるまで踏み潰して、ようやくゼブラは足を止めた。そしてボクの頬を拳で殴りつけた。何の構えもしていなかったボクはあっさりと地面に倒れ込む。
「この馬鹿野郎が」
 一言だけ吐き捨てて、ゼブラは去っていった。
 粉々になったクッキーに蟻が群がってくる。几帳面に列を成してクッキーの残骸を運ぶ蟻を潰さないようにそっと手をついて体を起こした。
 
 
「遅かったな。おや、どうしたその顔は」
「服にも土がついていますな」
「……転んだんです」
「転んだ、ねぇ。まぁいい、それでは始めようか」
 男はニタリと笑った。品のない、醜い笑顔だ。
 
「食餌の時間だ」
 
 
 
Fin.

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2012/02/03 02:07 | トリコ。

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