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2024/05/19 11:19 |
【着用時は他の衣類からの色移りにご注意ください。】5
やっとトリココ感出ました。遅いっていう。

ぬるいけど18禁とさせていただきます。パスは掛けませんが大人様だけご覧ください。
もっとしっかり卑猥なものも書いてみたいけれど脳内妄想をうまく文章にできません。
他所様の素敵文章で萌えと卑猥を補充する毎日です。ココはもっとトリコにめちゃくちゃにされたらいい。

結局完結前に検索サイト様に登録してしまったけど(゚з゚)キニシナイ!!






 夜もすっかり更け、気温はジャケット無しの服装では少し肌寒く感じるくらいにまで下がった。まっすぐ我が家へ向かって飛ぶキッスの羽毛に体を埋めて暖を取っていると、困ったような声で小さくガァと鳴く声がした。家の上空に着いてはいるのだが、大きく旋回して降りるのを嫌がっている。
「ああ、ごめんね。今日はここまでで大丈夫だよ」
 ボクが飛び降りると、キッスは逃げるようにそそくさとねぐらへ飛んで行った。ボクの家の前にはキッスを怖がらせた犯人がどっかり座り込んで、短くなった葉巻樹をもみ消している。その出で立ちは、『KUGIPANCHI』Tシャツ、カーゴパンツ、スニーカー。手には携帯。
「遅ぇぞ。返信ぐらいしろ」
「待ち合わせた覚えはない。お前が勝手に待ってただけだ」
「まあな」
「主催者がゲストを置いて先に帰るなんてマナー違反だぞ。後片付けだって小松君達に全部任せて、お前は何もしないのか」
「オレの担当は食材調達と会場手配だからいいんだよ」
 反省の色など全くなし。今もあの店で必死に大量の洗い物と格闘している小松君と3人のスタッフのことを思うと申し訳なくなる。いっそ無理にでも皿洗いを手伝ってくればよかった。しかし、この状況でそれを言ってもこいつは聞く耳持たなさそうだ。
「……入れ。風邪ひくぞ」
 トリコが風邪をひくとは毛ほどにも思っていないが、理由もなしに家に入れるのも身勝手な振る舞いを容認したようで嫌だった。それに自分の体もキッスの温もりと離れてから急速に冷えていっている。
 とりあえず温かい紅茶でも淹れよう。説教はトリコの用件を終わらせてからだ。
「……珍しいな、ココがこういう服着るの。すげえ似合う」
 リビングに入り、灯りを点けようと伸ばした手首を掴まれた。訝しんで振り向くボクの首からするりとストールが外され、肩口に顔を埋めてきた。トリコの髪が耳元を掠めるくすぐったさで思わずこぼれそうになった声を寸でのところで飲み込む。
「よく言うよ。嫌な顔してたくせに」
「そりゃまあ…………気に入らねえからな」
「え? ……っ!?」
 首筋に鋭い痛みが走った。噛み付かれたのだ。いつもなら襟やテーピングに覆われているそこは、今日は襟ぐりの広く開いたカットソーを着ているために無防備だった。
「お前、その噛み癖いい加減直せ……っ」
 無言のまま、今度は唇が首筋に沿って這わされ、耳たぶに熱い吐息がかけられる。体を捩って逃れようにも、手首を掴んだのと逆の手は腰に回されて背後から抱きすくめられた格好になっていた。冷えたボクの体にトリコの燃えるような体温がじわりと伝わってきた。裾から差し入れられ腹を撫で上げる手の動きはじゃれているというにはあまりにも執拗で、押し戻そうにも圧倒的な筋力差の前では文字通り無駄な抵抗にしかならない。
「サニーの匂いがする。この部屋も、お前の服も」
「今朝帽子から靴まで一式持ってきてくれたんだ。ボクの手持ちの服じゃ今日のパーティーには合わないからってね」
「小松としゃべってる間、ずっと手を握らせてた」
「話に熱が入ってたまたまそういう状態になっただけだ」
「サニーと便所行ってずっと帰ってこなかった」
「そんなに長い時間席は立ってない。第一、ボク達が戻る前にお前帰ってたじゃないか」
 やめろ。ピアスごと耳を舐めるな。ベルトを外すな。ジッパーを下ろすな。
「……トリコ、お前もしかして妬いてるのか?」
 乱れた呼吸を誤魔化したくてなるべく平静を装おうとした結果、小馬鹿にしたような声音になってしまった。手首を掴む力がわずかに強まる。しまったと思った時にはもう遅く、トリコは下着の中にいきなり手を突っ込んで、不本意にも反応し始めていたボクの物を扱き始めた。
「待てっ! あっ……トリコ……ッ! やめっ! ……うあ!」
 さっきよりも強く首筋を噛まれた。鋭利なトリコの犬歯が皮膚を破った感触がやけに生々しい。
 傷口を舐め上げられ、吸いつかれる。その間もトリコの手は止まらない。弱いところを知り尽くされているボクの体は容赦ない愛撫の前になすすべなくあっという間に追い詰められていく。
「妬いたよ。悪いか」
「開き……直るな……くっ」
 まずい。限界が近い。はしたない声を上げるのが嫌で奥歯をぐっと噛みしめた。トリコもそれに感づいたのか、手の動きを速めてくる。
「トッ……トリコ……もう、やめてくれっ……」
「ああ? イキそうなんだろ? さっさとイケよ」
「嫌だ! 嫌、だって……言って……っっ!!」
 下半身から脳天に電流が突き上げるような感覚が走った次の瞬間、ボクは体を痙攣させてトリコの手の中で射精した。吐精感の後から襲ってきた強烈なけだるさに目眩がした。
 幸いにもリビングの床に飛び散らすような下品な事態にはならなかったが、代わりに下着が受け止めたせいでジーンズの中は非常に不快な状態になっている。トリコは手首を掴んでいた手を離して力の抜けたボクの肩を抱き、わざと下腹部に精液を塗りつけるようにして下着から手を抜いた。
「な……に、すんだ……気持ち悪い……」
「気にすんな。どうせこれからもっと付くんだから」
 ……おい。今何て言った?
「お前は色々と無自覚すぎんだよ。いっぺん体にきっちり教え込んでやらないとな」
 瞳の奥に雄の衝動を覗かせたトリコはニヤリと口角を上げた。100kgの体を軽々と片手で抱え上げて足を向けた先は寝室。占うまでもない嫌な予感にぞわりと背筋が粟立つ。
 
 ……明日の予約が午後からで本当によかった。



Fin.

拍手[11回]

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2011/10/20 22:38 | トリコ。

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